

クリスマス当日まで待てずに、つい一口。
その“罪の痕跡”を、なかったことのように見せてくれるユニークなアイテムが登場しました。
フランスのスーパーマーケットチェーンGrand Frais(グラン・フレ)が2025年のクリスマスに向けて発表したのは、パーティー準備中に我慢できず味見してしまった料理の欠けた部分を、クリスマス装飾として美しくカバーするという発想から生まれたコレクション。
「隠す」ことを前向きな楽しさに変え、食いしん坊の気持ちに寄り添う、遊び心あふれるクリスマス提案です。
クリスマス前のつまみ食いを肯定する「La Part de Gourmandise」
キャンペーン名は「La Part de Gourmandise(食いしん坊の一切れ)」。
クリスマス前、冷蔵庫に並ぶフォアグラやサーモン、パネトーネは、「触ってはいけない」と思うほど、いっそう魅力的に見えてしまいます。


Grand Fraisは、そんな誰もが経験する気持ちを否定しませんでした。
それどころか、「それほど美味しい商品をそろえているのだから、つい手が伸びるのは自然なこと」と考え、ブランド自らが“共犯者”になる姿勢を選んだのです。
食べちゃった部分も完璧カバー!
Grand Fraisのクリスマス用カモフラージュ登場
今回制作されたのは、いわば食卓用カモフラージュ。
つい味見して欠けてしまった部分にぴったりはめ込む、装飾用カバーのコレクションです。


ラインアップには、欠けたパネトーネを覆うCache Panettone(キャッシュ・パネトーネ)や、スライスしたフォアグラを隠すCache Foie Gras(キャッシュ・フォアグラ)など、全7種類の“隠しアイテム”が作られています。


いずれも食品の形に合わせて、無理なく自然にフィットする設計が特徴です。
どれも重要なのは、「後付け感がない」こと。
アイボリーやゴールド、バーガンディといったフランス伝統のクリスマスカラーで統一され、すべてに「Joyeuses Fêtes(楽しい祝日を)」の文字があしらわれています。
その完成度は、最初から用意されていた正規のデコレーションのように感じられるほどです。
キャンペーンフィルムは、Thomas Leisten Schneider監督によるもの。
「食べてしまった……」という一瞬の気まずさと、そのあとに訪れる安心感を、軽やかなテンポで描き出しています。
関連情報
Grand Fraisは本キャンペーンを、SNS連動のコンテスト企画としても展開しました。
参加者は、自身の「つまみ食いをカバーした体験」を投稿することで、実際の装飾カバーが当たる仕組みです。
あわせて、インフルエンサーエージェンシーHistoire 2と連携し、フランス国内の70名以上のクリエイターに
・カバー一式
・Grand Fraisのグルメ商品
をセットで送付。
「隠す」という行為そのものがコンテンツになるため、開封動画や、あえて演出した“架空のつまみ食い”といった投稿が自然に広がる設計です。
無理に語らずとも、楽しさが伝わる点がこの企画の強みといえるでしょう。
2025年12月24日、今夜のあなたの食卓に、もし「不思議な欠け」があったなら。
その料理がとびきりおいしいという、いちばん正直なサインなのかもしれません。
( 情報・画像出典: GRAND FRAIS / YouTube )
( 情報出典: Brand News )
クリスマス前のつまみ食いに関連する話題では、マシュー・マクファディンをはじめとする英国を代表する豪華キャストが登場する、Waitroseのミステリーをテーマにした2024年のクリスマス広告キャンペーン動画を紹介しました。


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