

「ロナルド、君は長い間ピエロ扱いされすぎていた。今こそ赤毛の逆襲を果たすときだ」
ウエンディーズ・オーストラリアは、この挑発的なメッセージをSNSで発信し、マクドナルドの象徴的キャラクターであるロナルド・マクドナルドをも巻き込んだ大胆なキャンペーンを展開しています。
この取り組みは、単なる無料バーガーの提供にとどまらず、赤毛に対する誇りを取り戻すためのブランドの新たな一歩です。ウエンディーズは、赤毛の人々を祝福し、社会的な偏見を打破することを目指しています。
ウエンディーズ、赤毛の人々にVIP待遇を提供するキャンペーンを展開
ウエンディーズ・オーストラリアは、5月26日の世界赤毛の日に合わせて、初の本格キャンペーン「Redhead Redemption(赤毛の名誉回復)」を展開しました。
このユニークな施策では、赤毛のオーストラリア人に限り、国内のウエンディーズで無料のバーガーセットが提供され、VIP待遇として赤いカーペットも敷かれました。
ウエンディーズは、赤毛の少女をマスコットにしたアメリカ発のバーガーチェーンであり、その象徴的なビジュアルを活かして「赤毛はクールだ」と再宣言する形となりました。
赤毛以外も歓迎!
「赤毛じゃない人」への救済措置も
このキャンペーンの驚くべき点は、“なんちゃって赤毛”でも歓迎という包容力です。
当日、髪を赤く染めたりウィッグをかぶって来店すれば、非赤毛の人も無料のVIP待遇を受けられました。これは、赤毛コミュニティへの連帯を示す“変身参加型アクション”です。
PRエージェンシーBursonの副市場責任者は「自然でも、染めても、カツラでもいい。あなたの赤毛を称えます」と述べています。この取り組みは、楽しみながら多様性とアイデンティティを讃えるセンスが光るものとなっています。
ウエンディーズ、マクドナルドのロナルドにも“赤毛の逆襲”を呼びかける
そして最大のパンチラインが、ウエンディーズ・オーストラリア公式Instagramからの一撃。
「ロナルド、君は長い間ピエロ扱いされすぎていた。
今こそ赤毛の逆襲を果たすときだ。私がおごるよ。無視しないでね!」
この投稿は、赤毛界の先輩であるロナルド・マクドナルドをウエンディーズの味方に引き込もうとする大胆なラブコールです。このウィットに富んだ挑発は、オーストラリア中のSNSユーザーの話題をさらいました。
ライバルをも巻き込むこの挑発的な言葉には、ウエンディーズのユーモアと自信が表れています。
関連情報
このキャンペーンは、単なるノベルティ配布にとどまらず、髪色という見た目の個性を誇る機会に変えました。その過程で、赤毛の人々にポジティブな自己認識を届けています。
「Redhead Redemption」は、ウエンディーズ・オーストラリアにとって単なるイベントではなく、“ブランド初の本格的なローカルアクティベーション”でもあります。
今後も同様の仕掛けが続くと予告されており、ゴールドコーストの目抜き通り「カビルアベニュー」が“真っ赤に染まる”日も近いかもしれません。
( 画像出典: Wendys Australia – Instagram )
( 情報・文出典: AdNews )
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