米国ハーゲンダッツが人気映画『ワイルド・スピード』シリーズをパロディ化したコマーシャル「Not So Fast, Not So Furious」を発表しました。
この30秒のスポットには、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、リュダクリスといったお馴染みのキャストが登場し、シリーズのスピード感あふれる世界観を逆手に取ったユーモアたっぷりの内容となっています。
“Not So Fast, Not So Furious” – ハーゲンダッツが贈る「ゆったりとしたひととき」
スーパーボウル本番前には、2本の15秒のティーザー広告が公開され、映画のカーアクションを再現しつつ、本編への期待を高めました。
HÄAGEN-DAZS | BIG GAME 2025 TEASER PT. 1 | “ENGINES ON”
HÄAGEN-DAZS | BIG GAME 2025 TEASER PT. 2 | “THE HEIST”
HÄAGEN-DAZS | BIG GAME 2025 COMMERCIAL | “NOT SO FAST, NOT SO FURIOUS”
こちらの本編は、スーパーボウルLIXの第3クォーターに放送される予定です。
今回のCMは、「Not So Fast, Not So Furious」（そんなに速くない、そんなに激しくない）というタイトルで、映画『ワイルド・スピード』の英語版表記「Fast & Furious」と巧みにかけています。まさに『ワイルド・スピード』のアンチテーゼともいえる内容です。
主要キャストであるヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、リュダクリスが登場し、普段のスピード感あふれるアクションから一転、アイスクリームをゆっくりと味わう姿が描かれています。
スモーキー・ロビンソンの名曲「Cruisin’」が流れる中、ドミニク・“ドム”・トレット（ヴィン・ディーゼル）とレティ・オルティス（ミシェル・ロドリゲス）のリラックスした表情からは、急速な生活から離れ、贅沢なひとときを過ごす安らぎが伝わってきます。
「Baby, let’s cruise away from here」（ベイビー、ここからクルーズしよう）という歌詞が、彼らがアイスクリームを味わいながらくつろぐ姿と重なり、ユーモラスな雰囲気を醸し出しています。
かつてのスピード狂の仲間がデザートをゆっくり楽しむ姿に、テズ・パーカー（リュダクリス）は「おい、速い生活はどこに行ったんだ？」と呆れたように問いかけます。
ヴィン・ディーゼルが語る、ハーゲンダッツとの特別な思い出
撮影はロサンゼルスのパシフィック・コースト・ハイウェイ沿いで行われ、実際の『ワイルド・スピード』シリーズのロケ地が使用されました。
監督には名撮影監督のランス・アコードが起用され、シリーズの現監督ルイ・レテリエも監修に加わることで、作品の世界観がしっかりと継承されています。ハーゲンダッツのマーケティングチームは、映画の世界観を忠実に再現しつつ、アイスクリームの楽しさを強調することに成功しました。
ヴィン・ディーゼルはハーゲンダッツに特別な思い入れがあると語っています。
母が私にハーゲンダッツを紹介してくれたのは、私がティーンエイジャーの頃でした。母のお気に入りはコーヒー味でした。若い俳優時代、オーディションの後に自分へのご褒美として食べたことを今でも覚えています。
と述べ、このCMには彼の個人的なストーリーが重なっています。これにより、広告は単なる商品紹介にとどまらず、感情的なつながりを生み出しています。
さいごに
米国ハーゲンダッツの「Not So Fast, Not So Furious」は、『ワイルド・スピード』のキャストを起用したユーモラスなコマーシャルで、スピードだけが魅力ではないことを伝えています。
「速い」イメージの『ワイルド・スピード』と、「ゆっくりと味わう」ハーゲンダッツという一見ミスマッチな組み合わせですが、このギャップがCMの面白さを生み出しています。
ハーゲンダッツはスーパーボウルに向けたプロモーションとして、特別なアイスクリーム専用カスタムカー「アイスクリーム・キャデラック」を制作しました。こちらにも、テズ・パーカー役のリュダクリスが出演しています。
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