

ロンドン市民が7月1日の早朝、空を見上げて驚いたのは、飛行機でも鳥でもなく、スーパーマンでした。しかもそれはCGやARではなく、現実に空に掲げられた重さ120kgの“実物”の彫刻です。
この大胆なプロモーションは、2025年7月11日公開の映画『スーパーマン』(監督:ジェームズ・ガン)を祝うために行われた一日限りのインスタレーションです。舞台となったのは、ヨーロッパで最も高いビルであるザ・シャード(The Shard)。
その頂上、約310メートルの地点に、全長3.5メートルのスーパーマン像が“浮かんで”いました。
「Look Up」:ザ・シャードにスーパーマンが舞い降りた!
「Look Up(空を見ろ)」という映画のキャッチフレーズを体現するかのように、ロンドン市民は早朝5時からザ・シャードの頂点に浮かぶスーパーマンの姿に釘付けになりました。


この彫刻は、高さ3.5メートル、重さ120kgという巨大なもので、映画でスーパーマンを演じるデヴィッド・コレンスウェットの3Dスキャンデータをもとに、細部まで忠実に再現されています。


日中には、映画に登場する新聞社デイリー・プラネットのロゴ入りヘリコプターが旋回し、スーパーマンの存在感をさらに際立たせました。


( 画像出典: The Shard )
また、映画のキャストであるデヴィッド・コレンスウェット(スーパーマン役)、レイチェル・ブロズナハン(ロイス・レイン役)、ニコラス・ホルト(レックス・ルーサー役)もこの特別な瞬間に立ち会い、観客を楽しませました。
20人以上のチームが2,000時間を費やした「マン・オブ・スティール」彫刻の舞台裏
この息をのむようなキャンペーンの裏側には、想像を超える職人技とエンジニアリングが隠されています。公開されたメイキング映像からは、溶接された鋼鉄の骨組みとエコ樹脂で成形されたFRP製のボディが、いかに緻密に作られたかがわかります。
約4か月間、20名以上のチームが2,000時間以上を費やして制作されたこの彫刻は、まさに「マン・オブ・スティール」として知られるヒーローにふさわしい構造です。


( 画像出典: HeyUGuys – YouTube )
風速や荷重を計算して設計され、安全面も徹底されています。
像は9つのパーツに分けて搬入され、ザ・シャードの最上部で組み立てられました。夜間にクレーンで吊り上げられ、夜明けとともにロンドンの空にその姿を現しました。
関連情報
今回のキャンペーンは、ジェームズ・ガン監督が手掛ける新たな映画『スーパーマン』の幕開けを飾るものです。監督は、「本作で一番伝えたいのは、人間の中にある善、希望」と語っています。ロンドンの空に現れたスーパーマンの彫刻は、まさにその「希望の象徴」を現実世界に具現化したと言えるでしょう。
劇場のスクリーンで彼に出会う前に、ふと空を見上げてみてください。もしかしたら、あなたの街にもスーパーマンが——。
映画『スーパーマン』は、2025年7月11日(金)日米同時公開です。
( 情報出典: The Shard )
( 情報出典: HeyUGuys – YouTube )
映画『スーパーマン』に関連する話題では、映画の公開にあわせて全米主要映画館で展開される限定アイテムも紹介しました。ポップコーンバケツ、ドリンクカップ、ぬいぐるみまで、ユニークなコレクターズグッズが目白押しです。


また、アメリカのファストフードチェーン「デイリークイーン(DQ)」と映画のコラボメニューも紹介しました。限定デザインのカップやバッファローチキンなど、多彩なメニューが勢ぞろいです。


映画のプロモーションに関連する話題では、実写版『ヒックとドラゴン』公開に合わせてロサンゼルスに登場した、バス停の上の巨大トゥースレスも紹介しました。まるで本物のような造形が通行人を驚かせる、圧巻の屋外広告です。


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