スナックがなければ、応援ボードを食べればいいじゃない!「Too Yumm! To Cheer」キャンペーン

Too Yumm!の展開した「Too Yumm! To Cheer」キャンペーンの食べられる応援ボード画像
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インドのスナックブランド「Too Yumm!」は、インド国内最大級のクリケット大会で自社製品がスタジアム内で販売されていないという課題に直面しました。

しかし、この制約を逆手に取り、100%食べられる応援ボードを導入。ユニークなマーケティングキャンペーン「Too Yumm! To Cheer」を展開し、観客の心と胃袋を鷲掴みにしつつ、注目を集めることに成功しました。

目次

スナック販売禁止? じゃあ、応援ボードを食べられるようにしよう

Too Yumm!の展開した「Too Yumm! To Cheer」キャンペーンでは、観客には巨大なチップスに食用インクで試合のスローガンをプリントした「食べられる応援ボード」が配布されました。

アフマダーバードやハイデラバードなどの都市でファンに手渡され、サポーターたちはこれを掲げて熱心に応援しました。

Too Yumm!の展開した「Too Yumm! To Cheer」キャンペーンの食べられる応援ボード画像

制約をチャンスに変えるインド的発想「jugaad(ジュガール)」

このキャンペーンの根底にあるのは、インド独特のクリエイティブ精神「jugaad(ジュガール)」です。限られた条件の中で最大限の効果を出す知恵が、今回のような斬新なアイデアを生み出しました。

このキャンペーンを企画したクリエイティブ主導の統合型エージェンシーFCB KinnectのCEOは次のように述べています。

このアイデアは、課題を突き止めたことから生まれ、Too Yumm!のファンの純粋な愛情の表れとなりました。

インドのスナック市場におけるチャレンジャーブランドとして、このキャンペーンは、創造性と文化的に適切な思考がいかに大きな影響力を生み出すことができるかを実証しています。

SNSでは「これは天才的」「新しい広告の形だ」と称賛が相次ぎ、話題の発端となった試合(GT vs PBKS)では、スタンドでこの「食べられる応援ボード」をかじるファンの姿が多数目撃されました。

関連情報

このキャンペーンのうまいところは、単に目新しいだけでなく、しっかりとブランド名をアピールしているところです。応援スローガンにはさりげなく「Too Yumm!」の文字が組み込まれており、ファンが美味しく食べ進めるうちに自然とブランド名が記憶される仕掛けになっています。

制約を逆手に取り、Too Yumm! ブランドをクリケットファンたちの手元へ、そして口へと届けた、まさに“味わいのあるキャンペーン”と言えるでしょう。

スナックに関連する話題では、1.5メートルのレイズ ポテトチップス巨大なオレオなど、特大サイズのお菓子を販売する中国のチェーン店「超级·零食很忙」も紹介しました。

また、Lay’sの映画『マトリックス』の世界観を取り入れた新キャンペーンも紹介しました。このCMにはトリニティ役のキャリー=アン・モスも特別出演しています。

インドで展開されたユニークなキャンペーンでは、バレンタインのマーケティング予算をすべて“おじさん”のデート支援に投入し、バレンタインデーを「終わらせる」キャドバリー5スターの「Destroy Valentine’s Day」キャンペーンも紹介しました。

このキャンペーンでは、知っているおじさんを推薦することができ、推薦されたおじさんには「デート手当」が支給されます。さらに、推薦者も報酬が与えられます

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