スーパーマン、マドリードの空へ——600機のドローンが描いた“LOOK UP”の夜

マドリードの夜空にスーパーマンが舞い降りる──

2025年7月11日、映画『スーパーマン』の全世界公開を祝うため、スペイン史上最大級のドローンショーが開催されました。このイベントには45,000人以上の観客が集まり、夜空に描かれる壮大な物語に息をのみました。

このドローンショーは、映画『スーパーマン』の新時代の幕開けを象徴しています。

映画『スーパーマン』を祝う！ 600機のドローンが魅せる壮大な演出

会場となったのはマドリード南西部のカラバンチェル地区にあるサン・イシドロ展示広場（Recinto Ferial de San Isidro）。無料イベントとして行われたこのショーでは、600機のドローンが緻密なプログラムによって一糸乱れぬ動きを披露しました。

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ショーの始まりは、夜空に浮かぶカウントダウン。そこからDCロゴ、変身するスーパーマンの姿、デイリー・プラネットのマークと流れるように展開し、スーパーマンが空を飛ぶ姿、さらにはスーパーマンの愛犬クリプトが走る姿まで再現。

最大の見せ場は、スーパーマンがヒートビジョン（熱視線）を放つ瞬間。ドローンによる赤い光線が空を貫き、その着地点に花火が炸裂するというダイナミックな演出で、観客を魅了しました。

1600万色のドローンとジョン・ウィリアムズの音楽が織りなす特別な夜

使用されたドローンは、1機ずつ1600万色以上の色を表現できるLEDを搭載。RTK（リアルタイムキネマティック）測位システムと6基のWi-Fiアンテナにより、位置ズレや遅延のない精密なパフォーマンスを実現しました。

さらに特筆すべきは、ショー中に生演奏されたテーマ曲。1978年版映画『スーパーマン』でクリストファー・リーヴが空を舞った際のジョン・ウィリアムズの楽曲を基にしたメロディが、ギターソロによって再構築されました。この音楽は、夜空に浮かぶスーパーマンのビジュアルと完璧にリンクし、観客にノスタルジーと未来が交錯する特別な空間を提供しました。