ロンドン交通局(TfL)は、交通スタッフへの虐待や攻撃の増加に対処するため、新しい啓発キャンペーン「Abuse has Consequences(虐待には結果が伴う)」を展開しています。
このキャンペーンでは、刑務所の格子や手錠、罰金といった強いビジュアルを用いて、虐待行為の深刻な結果を訴えかけています。
ロンドン交通局(TfL)の啓発キャンペーン
「Abuse has Consequences(虐待には結果が伴う)」
日本でも駅員に対する暴力事件が問題視されていますが、ロンドン交通局(TfL)でも同様の深刻な問題が発生しています。
これを受けて、ロンドン交通局は啓発キャンペーンを展開しました。
ロンドン交通局(TfL)は、VCCPおよびWavemaker UKと提携し、「Abuse has Consequences」という新しいデジタル/屋外広告(D/OOH)キャンペーンを立ち上げ、TfLのスタッフに対する暴力に取り組んでいます。
このキャンペーンは、労働関連の暴力が増加している時期に実施されており、TfLは2023/2024年度における口頭での虐待や脅迫の報告が5%増加し(10,493件)、2022/2023年度の9,989件と比較していることを明らかにしました。一方で、同期間における身体的暴力の報告は20%減少しています。TfLは、この新しいキャンペーンがさらなる減少に寄与することを期待しています。
虐待の結果を強調し、強いメッセージを発信
TfLのために調査を行ったThe Smaller Boatは、虐待の結果を強調することが効果的なメッセージであることを発見しました。このため、「Abuse has Consequences」キャンペーンでは、刑務所の格子、手錠、罰金などのビジュアルが使用されています。さらに、虐待の結果を示すために実際の事件を詳しく紹介しています。
TfLの顧客マーケティングおよび行動変容担当責任者である Miranda Leedham は、プレスリリースで次のようにコメントしています。
「TfLは、職場での暴力と攻撃を根絶し、私たちの同僚をその役割で保護するためにできる限りのことを行うことを約束します。この新しいキャンペーンは、より厳格で直接的なトーンを取り、私たちのスタッフに対するいかなる形の虐待も容認しないという強いメッセージを加害者に送ることを目的としています。私たちは、最も厳しい罰則を求めるつもりです。このキャンペーンは、TfL全体で職場の暴力と攻撃に取り組むための継続的な取り組みを支援するために設計されています。」
TfL launches Abuse has Consequences campaign – MediaCat
さいごに
ロンドン交通局の「Abuse has Consequences」キャンペーンは、インパクトのあるビジュアルで訴えかけてきます。
この取り組みが、ロンドン交通局の職員に対する暴力の根絶につながったらいいですね。
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