不気味な人形たちが語り出す、オルムステッド郡のもう一つの歴史「Creepy Dolls: Loose in the Vaults」

オルムステッド郡歴史センターが開催する「Creepy Dolls: Loose in the Vaults」の画像
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静かな展示室に眠るはずのアンティーク人形たちが、ある夜、勝手に動き出す——そんなホラー映画のような展覧会が、アメリカ・ミネソタ州ロチェスターで毎年10月に開催されています。

その名も「Creepy Doll Contest(不気味な人形コンテスト)」。

2025年で7回目を迎えるこの人気イベントが、今年はさらにスケールアップ。「Loose in the Vaults(収蔵庫で暴れる人形たち)」をテーマにしたこの展示では、不気味な人形たちが独自の視点で歴史やアーティファクトを解釈し、訪れる人々を楽しませます。

目次

人形たちが“学芸員”になる10月──「Loose in the Vaults」

今年の展示テーマ「Loose in the Vaults(収蔵庫で暴れる人形たち)」は、人形たちを歴史センターの収蔵庫に「解き放つ」という斬新なアイデア。

これは、18世紀から21世紀にかけての140体以上のヴィンテージドールを所蔵するオルムステッド郡歴史センター(HCOC)が、人形たちを単なる展示品として扱うだけでなく、歴史の語り手として活躍させるクリエイティブな挑戦です。人形たちは、コレクションから好奇心をそそるオブジェクトを選び、リサーチし、解説文を執筆するという、プロのキュレーターさながらの役割を果たしました。

来場者は、教育的要素、エンターテインメント、ホラー、そして家族で楽しめる要素が絶妙に融合したマルチメディア体験を通して、人形たちが解釈した「地元オルムステッド郡の歴史」に触れることができます。
展示は 10月11日(土)~10月31日(金) まで開催されます。

最もゾッとするのは誰?──Creepy Doll Contest

この展示のもう一つの目玉は、観覧者による人気投票「Creepy Doll Contest(不気味な人形コンテスト」。

このコンテストでは、毎年地元の住民が自宅にある不気味な人形を 5ドル の寄付金と共に寄付します。今年も数多くの応募者が集まり、どの人形が最も“ゾッとする魅力”を持っているかを競い合います。

現在の人気上位はこの3体です。

1位:Creepy Conor(クリーピー・コナー)

オルムステッド郡歴史センターが開催する「Creepy Dolls: Loose in the Vaults」の画像

叫び声をあげているような赤ちゃんドール。
「メディア出演が多すぎてリード中!」という自虐的なキャッチコピーで、すでに話題独占。

2位:名前不明のポーセリン・ドール

オルムステッド郡歴史センターが開催する「Creepy Dolls: Loose in the Vaults」の画像

黄色いドレスのポーセリンドール。
鉄製のハンガーに吊られながらも「ポジティブな態度で人気」と紹介される不屈の笑顔。

その他:2体セットのドール

オルムステッド郡歴史センターが開催する「Creepy Dolls: Loose in the Vaults」の画像

2体セットの姉妹ドール。
「Articulated, Donated(関節あり、寄付済)」と「Not Hated, But Donated(嫌われてないけど、寄付された)」というユーモラスなタグ付き。

投票結果は10月末に発表され、コンテストの勝者が決まります。

ニュース番組でもCreepy Doll Contestの開催が取り上げられています。

関連情報

この企画の原点は 2019年、オルムステッド郡歴史センター(HCOC)がSNSに投稿した古い人形たちの写真です。「怖すぎる」と話題が広まり、CNNSmithsonian Magazineにも取り上げられるほどの話題となりました。

以来、この「クリーピードール」たちは“地域と恐怖をつなぐユニークなアートイベント”として定着。
ただ怖いだけでなく、地域の歴史を再発見する新しい形の展示として評価されています。

もし10月にミネソタを訪れる機会があれば、ぜひ彼らに会ってみてください。
ただし——展示室を出るときは、背後に“誰か”がついてきていないか、そっと振り返るのをお忘れなく。

( 情報・画像出典: HistoryCenterOfOlmstedCounty / Instagram )

不気味な人形に関連する話題では、映画『死霊館 最後の儀式』にあわせて「Marcus Theatres」から登場した、呪いの人形“アナベル”のポップコーンバケツも紹介しました。映画さながらの不気味な笑顔で、観るだけで背筋がゾクッとする、85オンスと大容量なホラーアイテムです。

ユニークな企画展に関連する話題では、2026年にロンドンで登場する「ポケモン・ポップアップショップ」と、シカゴで開かれる「ポケモン化石博物館」展も紹介しました。限定グッズや骨格展示など、子どもから大人までワクワクできる要素が詰まった国際コラボです。

また、スティッチがフィレンツェのアカデミア美術館に登場した特別企画と、エルヴィスの聖地グレイスランドを訪れた話題のプロモーションもご紹介しました。ミケランジェロの『ダビデ像』に触発されて誕生した「トーガ姿のスティッチ像」は、6月20日まで美術館で公開されました。

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