

毎年春、スペインで親しまれているモナ・デ・パスクア(Mona de Pascua)。2025年、この伝統菓子がゲームカルチャーと出会い、見事に再解釈されました。
制作したのは、ミシュラン三つ星シェフ兼パティシエのジョルディ・ロカ(Jordi Roca)氏とプレイステーション スペイン。彼らが生み出したのは、プレイステーション5(PS5)のアイコニックなコントローラー、DualSense(デュアルセンス)を模したチョコレートです。
細部までチョコレートで再現された「食べられるDualSense」
スペインでは、イースターの時期にモナ・デ・パスクアと呼ばれるチョコレートやケーキを贈る風習があります。通常、モナ・デ・パスクアはブリオッシュ生地や菓子パンの生地に卵やチョコレートの飾りを添えたものですが、ジョルディ・ロカ氏は毎年、アートと遊び心に満ちたユニークなモナを発表し、注目を集めています。
2025年版のテーマは「プレイステーション」。その象徴であるDualSenseコントローラーをチョコレートで再現するという異色のコラボが実現しました。このチョコレート作品は、PS5のコントローラーを精密に再現しており、方向キーやアナログスティック、△〇×□ボタン、PSボタンなど、すべてがチョコレートでできているとは思えない完成度です。


素材には44%のミルクチョコレートを使用し、表面にはボタンやスティックの繊細な型押しが施されています。光沢のあるボディと滑らかな手触りは、まさに“食べられるガジェット”です。
パッケージも特別で、透明ケースに収められたチョコレートはコレクターズアイテムとしても魅力的です。


価格は35ユーロ(約5,700円)で、限定販売されました。
『ゴッドファーザー』をオマージュしたプロモーション映像も公開
このプロジェクトの魅力をさらに高めているのが、プロモーション映像です。プレイステーションスペインのYouTube公式チャンネルで公開されたこの動画は、名作映画『ゴッドファーザー』をオマージュしています。
ジョルディ・ロカ氏が“菓子のドン”として登場し、甥が「今年は普通のモナがいい……」と懇願するも、その提案を却下します。「今年のモナは、俺たちが決める」と宣言し、DualSenseチョコの制作を決定するというストーリー展開です。


「Le haré una mona que no podrá rechazar(彼が拒否できないモナを作ってやる)」というセリフは、映画の名台詞のパロディであり、ジョルディ・ロカ氏のユーモアと自信が感じられます。この動画からは、彼がこのコラボレーションにかけた情熱と遊び心が伝わってきます。
関連情報
2025年のイースターに登場した、ジョルディ・ロカ氏とプレイステーションによるチョコレート製のDualSense「モナ・デ・パスクア」は、残念ながら現在は販売終了しています。
このユニークなコラボレーションは、ジョルディ・ロカ氏が手がける独創的なジェラートとスイーツのブランド「ROCAMBOLESC」と、プレイステーションスペインのクリエイティブな精神が融合した、まさにチョコレートの芸術品と言えるでしょう。
( 情報・画像出典: PlayStation.Blog en español )
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