『アダムス・ファミリー』、南国へ——Netflixマレーシアが描く、もうひとつの家族物語

暗くて不気味なあの一家が、南国マレーシアでまさかの“ローカル転生”を遂げました。

Netflixマレーシアが仕掛けたのは、『ウェンズデー』シーズン2のプロモーションを兼ねた短編映像、その名も 「Bertemu Adams Family」——“Addams”ではなく “Adams” です。

舞台はおどろおどろしい屋敷ではなく、天井ファンが回るリビング。にもかかわらず、あの独特の ゴシック感 はそのまま残っています。マレーシア文化とゴシック魅力を融合させた驚きのローカライズでファンを魅了します。

Netflixマレーシアが描く！ 新しい『アダムス・ファミリー』の物語

Netflixマレーシアが2025年8月に公開した短編映像「Bertemu Adams Family」は、その名の通り、『アダムス・ファミリー（Addams Family）』 を大胆にローカライズしたプロジェクトです。

舞台はマレーシアのリビングルーム。ここに登場するのが、マレーシア版モーティシアである マク・ティシャ。演じるのは、マレーシアのホラー界の女王 Maya Karin です。パートナーの 「トク・ゴメ」（ゴメズ役）は俳優 Adi Afendi が担当しています。

ふたりがキャンドルの代わりに天井ファン吊り下がるリビングで情熱的に踊るシーンは、まさに “湿度高めのゴシックロマンス” を感じさせます。

ウェンズデーが「ラブ」に！ マレーシア文化を取り入れた『アダムス・ファミリー』

アダムス・ファミリーのキャラクターたちも、マレーシアの文化に合わせてアレンジされています。インフルエンサーの Bento が「アリ」を演じ、彼はアダムス・ファミリーの 「パグズリー」 を模したストライプのシャツを着ています。さらに、Bentoの実の祖母が 「グランドママ」 を演じ、ポーション作りの代わりに花火を作るという、マレーシアの田舎町風情を見事に融合したユニークなシーンが展開されます。

また、登場人物の名前もマレーシア流の遊び心が光ります。ウェンズデー は、マレー語で水曜日を意味する 「ラブ（Rabu）」 に。Puteri Balqis が演じるこのラブは、おなじみの三つ編みスタイルで登場し、それぞれに不気味な魅力を持つ人形 「ラブブ」 のコレクションを愛でています。

映像のクライマックスでは、一家がリビングルームに集まり、テレビで 『ウェンズデー』 のシーズン2を観るという演出もあり、マレーシアの文化を取り入れたキャラクターたちが物語に新たな魅力を加えています。