

映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、人気ミュージカルの待望の実写化作品で、観客を魅了する新たなファンタジーの世界「オズ」を描いています。
この動画「Lighting “Wicked” | Interview w/ Alice Brooks ASC & Gaffer David Smith」では、撮影監督アリス・ブルックスと主任照明技術者のデイビッド・スミスが、幻想的なオズの世界を照明技法でどのように表現したかが紹介されています。
彼らの創造的なアプローチと照明の秘密が明らかになります。
この動画は映画製作の裏側に焦点を当てており、ネタバレが含まれている可能性があります。
映画を観る前に詳細を知りたくない方はご注意ください。
映画『ウィキッド』 照明と色彩の秘密
動画タイトル | Lighting “Wicked” | Interview w/ Alice Brooks ASC & Gaffer David Smith – YouTube |
動画時間 | 6:51 |
言語 | 英語 |
公開日 | 2024/12/19 |
配信チャンネル | litepanels |
動画のポイント
壮大なスケールで描くオズの世界
『ウィキッド』の特徴の一つは、同時に2作品が並行して撮影されたことです。これにより、それぞれの映画に異なるビジュアルテイストを持たせ、新しいオズの世界を創造しました。
撮影は17のステージで行われ、50~60フィート(約15~18メートル)の高さのセットも使用されるなど、規模は壮大です。古典的なハリウッド映画『クレオパトラ』や『スパルタカス』を彷彿とさせる実体感のあるセットが特徴です。


アリス・ブルックス監督は、テクニカラー映画の鮮やかさと劇的な光の使い方を目指し、太陽をスポットライトとして活用する大胆なアイデアを採用。結果として、6000以上の照明キューが生まれました。
色彩と光の試行錯誤
映画の成功の鍵は、LED照明「Gemini 2×1 Hard」を駆使した照明技術にあります。800台以上のGeminiが複数のステージに配置され、各シーンに独自の雰囲気を与えました。
例えば、緑色の肌を持つエルファバとピンクの衣装のグリンダを同じフレームで美しく映すために、18週間の準備が必要でした。光の色や温度を細かくテストし、キャラクターごとの最適なバランスを見つける努力が行われました。


オズダスト・ボールルームでは、透明樹脂の壁をGeminiで照らし、水中のような独特の雰囲気を演出。壁の色や光の強さを細かく変えることで、呼吸するような躍動感を演出しました。
魔法を形作る職人たち
『ウィキッド』の撮影は、職人技の結晶です。巨大なセットと膨大な照明機材を管理し、俳優のパフォーマンスを最大限に引き出す柔軟性が求められました。


ジェフ・ゴールドブラム演じるオズの魔法使いの登場シーンでは、照明の温度や色を瞬時に調整し、彼の存在感を際立たせました。200Wのタングステン電球とGeminiを組み合わせることで、全体の光を美しく統一しました。
さいごに
映画『ウィキッド』のライティングと映像表現に関する貴重なインタビュー動画では、プロフェッショナルたちの創造性と技術の結晶を垣間見ることができます。
ぜひ動画を視聴し、映画制作の裏側に迫ってみてください。
映画の魔法がどのように生まれるのか、その一端を感じ取れることでしょう。
映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、日本では2025年3月7日に公開予定です。
先日、映画『ウィキッド』におけるシンシア・エリヴォのスタントと歌唱の舞台裏動画を紹介しました。


また、盗まれてから約20年の時を経てオークションに出品された、ハリウッドの名作映画『オズの魔法使い』のルビーの靴を紹介しました。


あわせてどうぞ!