

鏡の前で、残された髪とにらめっこしているあなたへ。
薄毛とまだ戦いますか? それとも……笑って手放しますか?
ジレットがアルゼンチンの広告代理店GUT Buenos Airesとタッグを組んで発表した新キャンペーン「So Long Hair, Well」は、そんな問いかけをユーモアたっぷりに、優しく投げかけています。
このキャンペーンは、従来の“育毛至上主義”に一石を投じる、解放宣言とも言える内容です。男性たちが自信を持って新しい自分を受け入れる姿を描き、悩みを手放すことの楽しさを伝えています。
名曲「So Long, Farewell」で別れを描く:
ジレットの新しい薄毛キャンペーン
本キャンペーンのハイライトは、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の名曲「So Long, Farewell」に乗せて展開されるミュージカル仕立ての映像です。登場するのは、いわゆる「生え際が後退中」の男性たち。彼らが次々と髪の名残を剃り落とし、堂々とスキンヘッドとなる姿がユーモラスに描かれています。
この楽曲は、別れの挨拶を多言語で表現し、彼らの新たなスタートを祝うかのように歌い上げられます。髪を剃ることは単に髪を失うことではなく、自由と自信の象徴であることを強調しています。


( 画像出典: GUT Buenos Aires – Instagram )
音楽の力で「さようなら」を肯定的なものに変え、自己肯定感に満ちたラストカットには、「SAYING GOODBYE LOOKS BETTER ON YOU(さようならが、あなたをもっと素敵にする)」というメッセージが流れ、このキャンペーンの本質を物語っています。
「髪を失う恐怖」から「剃る解放感」へ
一般的な薄毛対策の広告といえば、育毛剤や増毛製品で「なんとか元に戻そう」とするものがほとんどです。しかし、ジレットはまったく逆のアプローチを選びました。
「無理に抗わず、自分らしく生きよう」というポジティブなマインドを発信することで、ブランドはユーザーの人生観に寄り添っています。
スキンヘッドにすることは、決して諦めではなく、新しい自分への選択肢です。そして何より、「潔さ」や「清潔感」、さらには「自信」がそこにあることを示しています。
関連情報
このキャンペーンの素晴らしい点は、薄毛というデリケートなテーマをユーモアを交えながら、多くの人が共感できる形で提示していることです。髪がなくなることを悲観するのではなく、新しいスタイルや新しい自分との出会いと捉えることで、前向きな気持ちを促しています。
ジレットは、このキャンペーンを通じて「さようならが、あなたをもっと素敵にする」というメッセージを伝えています。これは単に見た目の話だけでなく、内面の変化や自信、そして自分自身を受け入れることの大切さを表現しています。
( 情報・画像出典: GUT Buenos Aires – Instagram )
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また、ヴィン・ディーゼルとミシェル・ロドリゲスが出演した、米国ハーゲンダッツの人気映画『ワイルド・スピード』シリーズをパロディ化したコマーシャルも紹介しました。


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