「Fallout RED」:Blenderでつくられた中国を舞台にしたファンメイドトレーラー

「ファンメイドトレーラー『Fallout RED』」の画像
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みなさん、もし人気ゲーム「Fallout」シリーズの次回作が中国を舞台にしたら、どんな世界が広がるでしょうか?今回は、その想像を掻き立てる驚くほどハイクオリティなファンメイドトレーラーをご紹介します。

Blenderを駆使した3Dアニメーション、Substance Painterによるリアルな質感、DaVinci Resolveでの映画のような編集とカラーグレーディング、さらにAvid Pro Toolsによる臨場感あふれるサウンドデザインが融合し、息をのむ映像体験を生み出しています。

目次

もし「Fallout」次回作が中国を舞台にしたら?

動画タイトルFallout in China | Fan-made Trailer for a Fictional Fallout Game 如果下一作辐射发生在中国 – YouTube
動画時間2:17
言語英語
公開日2025/01/25
配信チャンネルBlendomino 多米诺排骨

廃墟と生活感のコントラストが生むリアル

トレーラーに映し出されるのは、崩壊した都市の風景ですが、ただの廃墟ではありません。薄暗い室内に差し込む光や散らばった生活用品、飾られた古い写真など、かつて人々が暮らしていたことを感じさせる描写が随所に散りばめられています。

むき出しの鉄骨や崩落した建物は荒廃を物語り、壁に描かれた風化したプロパガンダ壁画は過ぎ去った時代の記憶を静かに伝えています。

また、中国語の文字が書かれた看板や、かすかに読めるボロボロの横断幕は、舞台が中国であることを強く印象づけます。特に印象的なのは、映像の後半で登場するステルススーツのキャラクターです。

「ファンメイドトレーラー『Fallout RED』」の画像

( 情報・画像出典: Fallout in China – YouTube )

野ざらしになったパワーアーマーのヘルメットの前に立つその姿は、新たな英雄の登場を予感させます。「We Must Liberate America(我々はアメリカを解放しなければならない)」というセリフは、視点の転換を感じさせ、これまでのシリーズとは異なる物語を予感させます。

音楽が織りなす独特の雰囲気

このトレーラーの雰囲気をさらに高めているのが、使用されている音楽です。Bobby Darinの「Beyond the Sea」のノスタルジックなメロディーと、Zhou Xuanの「夜上海」のエキゾチックな旋律が映像に深みを与えています。さらに、中国人民解放軍の「中国人民志愿军战歌」が加わり、これらの音楽が視聴者に強い感情を呼び起こし、物語の世界観を一層引き立てています。

「Fallout RED」の制作メイキング

この作品の制作メイキングも必見です。

制作者は映像業界のプロフェッショナルで、Blenderを使って建築物や小道具をモデリングし、レイヤーごとに書き出してDaVinci Resolveで合成しています。

「ファンメイドトレーラー『Fallout RED』」の画像

( 情報・画像出典: Making of Fallout RED – YouTube )

さらに、Premiere Proを用いて動画を編集し、音声編集はAvid Pro Toolsで行われています。

背景には長年のシネマトグラフィー経験と、照明・カメラワークに対する深い理解があり、これがBlender内での“実写的表現”に見事に反映されています。

関連情報

このファンメイドトレーラーは、単なるゲームの予告編を超え、クリエイターの情熱高い技術力が結実したアート作品と言えるでしょう。「もしFalloutが中国を舞台にしたら?」という問いに対する、一つの答えがここにあります。

Falloutシリーズが好きな方はもちろん、3DCG映像制作に携わるすべての人にとって、この作品は新しい刺激を与えてくれるはずです。

Blenderに関連する話題では、Blenderのスカルプトモードを使用して、ゲーム「黒神話:悟空」の主人公、孫悟空を作成するタイムラプス動画も紹介しました。

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