「バレンタインデーをぶっ壊す」から方針転換。キャドバリー5スター、今年は異例の“休戦宣言”!?

インドのチョコレートブランドCadbury 5 Starによる2026年バレンタインキャンペーン「Restore Valentine’s Day」の画像。
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「昨年は、やりすぎたかもしれない」

そんな意味深なひとことから幕を開けるのが、インドのチョコレートブランド キャドバリー5スターによる2026年バレンタインキャンペーン「Restore Valentine’s Day」です。

これまで毎年のように“アンチ・バレンタイン”を掲げてきた同ブランドが、今年はまさかの休戦宣言。
しかも、マーケティング予算のすべてを使って100万組のデートをスポンサーすると発表します。

ついにロマンス路線へ転換かと思いきや──そこには、実にキャドバリー5スターらしいオチが待っていました。

2026年2月5日に公開された動画は、わずか1週間で再生回数9,000万回を突破。
今年もまた、バレンタインの常識に軽やかなゆさぶりをかけています。

目次

バレンタインと休戦、その裏に仕掛けられた大胆なミスディレクション

キャドバリー5スターといえば、「Eat 5 Star. Do Nothing(5 Starを食べて、何もしない)」という一貫したブランド哲学で知られています。

昨年2025年には「Destroy Valentine’s Day」を展開。
“おじさん”を大量投入し、年配層が加わると若者のトレンドが冷めるという逆説を利用して、バレンタインを「おじさんの祭典」に塗り替え、若者のロマンスムードを揺さぶる挑発的な試みでした。

そして2026年。
ブランドは一転して「もう戦わない」と宣言します。

掲げたのは「Restore Valentine’s Day」
100万組のデートをスポンサーすると発表し、かつてないロマンチック路線へ進むかのように見せました。

さらに動画では“専門家チーム”を招集。バレンタインの起源を研究し、「VALENTINE’S DAY OPTIMIZATION ENGINE v9.4」という疑似科学的システムまで登場します。

インドのチョコレートブランドCadbury 5 Starによる2026年バレンタインキャンペーン「Restore Valentine’s Day」の画像。

( 画像出典: Cadbury 5 Star India / YouTube )

気まずい沈黙の予測、天候適合マトリクス、理想的なデート行程の数値分析。
本来データ化できない感情まで真顔で最適化しようとする様子は、現代の“なんでも効率化”する風潮への皮肉にも見えます。

そして調査の末にたどり着いた結論は、実に意外なものでした。

エスター・ハウランドという“意外なインフルエンサー”

調査の末にたどり着いたのが、エスター・ハウランド

インドのチョコレートブランドCadbury 5 Starによる2026年バレンタインキャンペーン「Restore Valentine’s Day」の画像。

19世紀アメリカで商業的なバレンタインカードを大量生産し、「アメリカのバレンタインの母」と呼ばれた人物として知られています。

キャンペーンは彼女を、“元祖バレンタインの仕掛け人”として再解釈。
そして注目したのが、彼女が生涯独身だったという事実でした。

動画は静かに語ります。
「彼女自身は、毎年バレンタインに何もしていなかった」

ここで物語はひっくり返ります。

完璧なデートプランを研究していたはずが、 “創始者”に倣うなら、正しい過ごし方は──何もしないこと。

Eat 5 Star. Do Nothing.

歴史上の人物を、ロマンスを盛り上げる象徴ではなく、ロマンスをひと休みさせる存在として再解釈してしまうところに、このキャンペーンならではのひねりがあります。

インドのチョコレートブランドCadbury 5 Starによる2026年バレンタインキャンペーン「Restore Valentine’s Day」の画像。

( 画像出典: Cadbury 5 Star India / YouTube )

エスター・ハウランドを、現代のポップカルチャーに突然現れた“新しいタイプのインフルエンサー”として扱い、ロマンス経済のど真ん中で「ちょっと落ち着こう」と言わせる役割を担わせているのです。

関連情報

このキャンペーンの核心は、ロマンスを否定することではありません。向き合っているのは、“ロマンスをがんばらなければならない空気”への違和感です。

SNS時代のバレンタインは、演出合戦になりがちです。レストランの予約、サプライズ、写真映え。いつの間にかイベントが「楽しみ」よりも「タスク」に近づいてしまいます。

キャドバリー5スターはそこに、ユーモアでブレーキをかけます。

100万組のデートをスポンサーすると宣言しながら、最後に提示するのは「何もしない自由」

バレンタインを“頑張る日”ではなく、“力を抜いてもいい日”として捉え直す視点は、日本のようにイベントや記念日がきっちりカレンダーに埋め込まれている社会にも相性がよさそうです。

( 情報・文・画像出典: Cadbury 5 Star India / YouTube )

( 情報出典: Pitchonnet Magazine )

バレンタインデーに関連する話題では、バレンタインのマーケティング予算をすべて“おじさん”のデート支援に投入し、バレンタインデーを「終わらせる」キャドバリー5スターの「Destroy Valentine’s Day」キャンペーンも紹介しました。知っているおじさんを推薦することができ、推薦されたおじさんには「デート手当」が支給されます。さらに、推薦者も報酬が与えられます

また、元恋人からのジュエリーを新しいダイヤに替えられるJCPenneyの「The Ex-Change」も紹介しました。捨てづらい思い出を、今の自分を輝かせる選択肢へとアップデートする、バレンタイン限定キャンペーンです。

恋愛に関するユニークなキャンペーンでは、突然の音信不通=“ゴースティング”被害者のための“無言のギフト”「Ghosted Sweethearts」も紹介しました。返事をくれなかった“あの人”に、リンク経由で静かに送りつけることができる、ユニークなアイディアです。

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