

ロンドンの中心で、地下鉄がまるごと美術館に変わりました。
その名も「ヘリング・クロス(Haring Cross)」。普段は人で賑わうチャリング・クロス駅が、キース・ヘリングのアートに包まれた“2日間限定の美術館”になったのです。
これは、アブソルート・ウォッカ(Absolut Vodka)が展開する「アブソルート・ヘリング・アーティストエディション(Absolut Haring Artist-Edition)」キャンペーンの一環。1980年代に誕生した伝説のコラボレーションが、現代ロンドンで鮮やかに再演されました。
地下鉄がミュージアムに変わる2日間:「ヘリング・クロス」誕生
2025年9月17日と18日の2日間、ロンドンのチャリング・クロス駅が、大胆なアート空間「ヘリング・クロス」に変貌しました。このポップアップイベントは、1980年代にアブソルートと伝説的なコラボレーションを果たしたキース・ヘリングへのオマージュです。
駅のチケットホールやエスカレーターには、ヘリングのグラフィックが装飾され、通勤客はまるでアート作品の中を歩いているかのような体験を楽しむことができました。


特に注目すべきは、1986年にヘリングがアブソルートのために描いたオリジナル作品2点が、英国で初めて一般公開されたこと。


まるでヘリングが地下鉄に帰ってきたかのような演出で、彼がニューヨークのサブウェイでチョークアートを描いていた頃の精神が、ロンドンに見事に転写された空間となりました。
「アートはみんなのもの」:キース・ヘリングの理念を体現したイベント
キース・ヘリングは「アートはみんなのもの(Art is for Everybody)」という信念のもと、美術館の外、ストリートや地下鉄でアート活動を展開しました。アブソルート・ウォッカもこの精神に共感し、今回のイベントが実現しました。
このキャンペーンの素晴らしさは、一方的な広告にとどまらず、訪れた人々がアートの一部になれる体験を提供している点です。来場者は、展示されたヘリングの作品がデザインされた無料ポスターを受け取り、アートを“持ち帰る”ことができました。


公共空間である駅構内にヘリングの理念「アートはみんなのもの」を体現し、日常にアートを取り入れるという彼の願いを、現代の形で見事に実現しています。


関連情報
今回のイベントは、アブソルートが今年7月に発表した限定ボトル「アブソルート・ヘリング・アーティストエディション」の発売を祝うグローバルキャンペーンの一環です。このボトルは、ヘリングの1986年の広告作品を立体的に再構築したもので、彼の象徴的な「踊る人々」がエンボス加工で施されたキネティックなデザイン。視覚だけでなく、手触りでもアートを感じられる仕掛けとなっています。
「ヘリング クロス」イベントはロンドン限定の2日間だけですが、ボトルは世界40か国以上で順次展開されており、アートを身近にする試みはグローバルに広がっています。
空港の免税店や輸入酒専門店で見かけた際は、ぜひ手に取ってみてください。ヘリングの「踊る線」と共に、あなたの心も踊り出すことでしょう。
( 情報・画像出典: The Absolut Group )
キース・ヘリングに関連する話題では、キース・ヘリングのアートを“飲んで楽しめる”限定ボトル「Absolut Haring Artist-Edition」も紹介しました。彼の1986年の伝説的アートが、立体的なキネティックボトルとして現代に甦りました。


また、2025年に発売されるアメリカ郵便局(USPS)の新作切手も紹介しました。その中にはキース・ヘリングの作品をフィーチャーした切手も含まれています。


アートを身近にするプロダクトに関連する話題では、アメリカの「バンドエイド」がメトロポリタン美術館と提携し、葛飾北斎とウィリアム・モリスのデザインを取り入れた救急用品コレクションも紹介しました。


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