スウェーデンのマルメ交響楽団の演奏会で、音楽史上初めてロボットがチェロを演奏するという新しい試みが行われました。
このロボットは、従来のAIを使った自動演奏とは異なり、産業用ロボットアームと3Dプリント技術を駆使して作られました。
ロボットがオーケストラと共演を紹介した動画
「Cello-playing robot performs with symphony orchestra in Sweden」
動画タイトル | Cello-playing robot performs with symphony orchestra in Sweden | REUTERS – YouTube |
動画時間 | 2:04 |
言語 | 英語 |
公開日 | 2024/10/24 |
配信チャンネル | Reuters |
動画のポイント
ロボットチェリスト誕生の背景
スウェーデンの作曲家であり研究者でもあるフレドリック・グラン氏は、産業用ロボットアームと3Dプリント技術を用いて、従来の演奏方法では表現できない精密な動きでチェロを演奏するロボットを開発しました。
このロボットのチェロ演奏は、人工知能(AI)を使用していないことが大きな特徴です。
グラン氏は、作曲家ヤコブ・ミュールラッド氏の特別な楽譜に基づいてロボットをプログラムし、チェロのような繊細な楽器の演奏を実現しました。
ロボット史上初のオーケストラとの共演
ロボットチェリストは、マルメ・ライブ・コンサートホールでマルメ交響楽団と共演しました。
これまでロボットによる自動演奏はありましたが、オーケストラとの共演は前例がありません。
この演奏はロボットチェリストにとって初めてのオーケストラとの演奏であり、音楽界に新たな風を吹き込む出来事となりました。
創造性の探求
作曲家ミュールラッド氏は、ロボットのために音楽を書くことで自身の創造性を探求できたと語っています。
作曲家としての私にとって、ロボットは創造性を探求するのを手伝ってくれた。
チェロのために何を書くかを考えるとき、人間の解剖学を超えることは一種の解放感である。
将来的にはAIを取り入れたプロジェクトも検討していますが、ミュールラッド氏は人間のミュージシャンがロボットに取って代わることはないと考えています。
さいごに
ロボットによる音楽演奏の時代が到来しましたが、ミュールラッド氏は人間の音楽家が消えることを心配していません。
彼は、ロボットは人間の創造性を支えるツールであり、代替にはならないと考えています。
AIやロボットが人間にしか表現できない音楽の感情や深さを演奏できるようになるのは、まだ先になりそうです。
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