

フランスの歴史テーマパーク「ピュイ・デュ・フー(Puy du Fou)」が、Exkalibur(エクスカリバー)という国際的な宝探しを開始しました。この冒険の優勝賞品は、職人が半年以上かけて鍛え上げた推定25万ユーロ(約4,300万円)の黄金の剣。
参加者は、世界中どこからでも挑戦できる12の謎を解き明かし、最終的には宝を掘り当てる必要があります。この宝探しは、もはやゲームではなく、現代に蘇ったアーサー王伝説です。
歴史とロマンが詰まった宝探しの冒険「Exkalibur」
「Exkalibur」は、2025年5月に開始された宝探し企画です。
参加者は、39ユーロから販売される専用の「謎解きキット」を購入。そこには中世風に書かれた12のカリグラフィー謎と、美しく彩られた12枚の手描き挿絵(エルミュニチュール)が収録されています。


ポイントは、ほとんどの謎解きが自宅で完結すること。
つまり、机の上の地図とにらめっこしながら、中世ヨーロッパを旅する感覚を楽しむことができます。ただし、最後の一手——埋められた宝箱を掘り起こす瞬間だけは、実際に現地に足を運ばなければなりません。
制作を担当したのは、世界屈指の謎解きクリエイター集団「Unsolved Hunts」。AIでは解けない設計になっており、ひらめきや直感、人間ならではの発想力が試されるのが特徴です。
賞品は“現代に蘇った王の剣”
ゴール地点に眠る賞品「Exkalibur」は、単なる装飾品ではありません。全長124センチメートル、重さ3.4キログラムのこの剣は、フランス・カルカソンヌの名工房「Atelier Thibaud」が、中世の製鉄・鍛造技術を再現して6ヶ月かけて製作。刃や装飾はすべて手作業で仕上げられ、金でコーティングされています。


柄の中央には、ベトナム産の希少なスピネル(6.23カラット)が輝き、全体が金で覆われています。


いわば、美術館クラスの芸術品であり、権威と伝説の象徴。この剣を手にできるのは、最初に宝箱を掘り当てたただ一人です。その価値は25万ユーロ(約4,300万円)とされていますが、それ以上に歴史とロマンが詰まった唯一無二の芸術品なのです。
宝探しと新作ショー「王の剣アーサー」が織りなす、ピュイ・デュ・フーでの没入型体験
この宝探しは、ピュイ・デュ・フーの新作ショー「L’Épée du Roi Arthur(王の剣アーサー)」と連動しています。40トンもの可動舞台装置を使用した22分のライブパフォーマンスでは、アーサー王伝説を大胆にアレンジし、“忘れられたランスロットの兄”の物語が描かれます。
宝探しのストーリーもこの世界観に密接に組み込まれており、観客はまるで物語の登場人物になったかのような感覚を味わえます。このように「フィクションと現実の境界を溶かす」演出は、ピュイ・デュ・フーが得意とする没入型体験の真骨頂です。
関連情報
「Exkalibur」は、単なる懸賞や謎解きイベントを超え、物語、美術、歴史を融合させた総合アート体験です。制限時間はなく、最長で2030年まで続行可能。今から始めても、数年越しで“伝説の剣”を手に入れるチャンスがあります。
すでに13,000人以上が参戦しており、世界中の挑戦者が知恵比べを始めています。もし2030年までに誰も宝を見つけられなければ、剣は慈善団体に寄付されることになります。
机の上から始まり、ヨーロッパのどこかで終わる——そんな現代の聖杯探求に挑んでみてはいかがでしょうか。
( 情報・画像出典: Exkalibur | Puy du Fou )
エクスカリバーに関連する話題では、Fate/Grand Order(FGO)の9周年を記念して中国限定で展開される、ピザハットとの大型コラボも紹介しました。宝具「エクスカリバー」を模したカレーピザをはじめ、限定グッズや店頭チャレンジなど多彩な企画が魅力です。


体験型イベントに関連する話題では、Airbnbが開催する「スマーフの森で過ごす1日体験」も紹介しました。スマーフの帽子を手作りし、森でアーチェリーやダンスを楽しむ、映画『劇場版スマーフ/おどるキノコ村の時空大冒険』公開記念の特別イベントです。


また、ファッションドールの世界を体感できる「Malibu Barbie Cafe」も紹介しました。等身大バービーボックスやローラースケートリンクなど、遊び心満載の体験が広がる、フォトジェニックなカフェです。


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