

毎年恒例のマテルの「Día de Muertos(死者の日)」コレクション。今年2025年版はバービーとケンに加え、モンスター・ハイの人気キャラクタースケリタ・カラベラスも参加しています。
死を悼むのではなく、命を讃える——そんなメキシコの精神を華麗な衣装で表現しており、伝統と現代性が融合した美しいドールたちが登場です。
マテルの2025年版「Día de Muertos」コレクション
「Día de Muertos(ディア・デ・ムエルトス)」は、メキシコを中心に祝われる「死者の日」で、毎年11月1日と2日に亡くなった家族や友人を迎え、花や音楽、料理、祭壇(オフレンダ)で命を称える祝祭です。
マテルはこの伝統を尊重し、2019年から毎年コレクションを発表しています。色彩豊かな装飾や死者への敬意、文化的シンボルを人形に取り入れ、2025年版はその集大成とも言える内容です。


各ブランドの個性が、死者の日のスピリットと見事に融合しています。
バービー:三層ドレスに宿る、三つの世界
今年のバービーは、三層に重なるゴージャスなドレスで登場。


このデザインは、伝統的な祭壇(オフレンダ)が表現する三つの世界——生者、死者、そして霊的な世界——を象徴しています。


ドレスやアクセサリーには、死者の魂を導くとされるマリーゴールドの花がふんだんにあしらわれ、頭部には花冠、顔にはカラベラ(砂糖骸骨)風の繊細なメイクが施されています。
装飾の一つひとつに、伝統への深いオマージュが込められています。
ケン:黄金の刺繍をまとったチャロ
ケンは、メキシコの伝統衣装「チャロ(Charro)」に身を包み、金刺繍が施されたジャケットとパンツ、そして大きなソンブレロが印象的。


シャツにはマリーゴールドをモチーフにした刺繍が施され、顔にはバービーと同様にカラベラを思わせるフェイスペイントが施されています。
さらに、彼の手にも骸骨風のペイントが施されており、全身で「死者の日」の美学を体現しています。
スケリタ・カラベラス:アステカの神話が息づくデザイン
モンスターハイの人気キャラクター「スケリタ・カラベラス」も2025年版のラインアップに登場。


今年のデザインでは、彼女のアステカのルーツにさらに焦点を当てています。黒いサテンのドレスにはカラフルな刺繍が映え、頭上には羽毛をまとったケツァルコアトル(羽毛のある蛇の神)を象った豪華なヘッドピースが特徴です。
神話的な要素を取り入れることで、伝統と現代カルチャーを見事に融合させた独自の存在感を放っています。13インチのスタイルと11か所の可動ポイントにより、ポージングも自由自在です。
関連情報
今年の「死者の日」コレクションは、マテルが見せた“伝統の再解釈”。それは人形というより、小さな祭壇。芸術性、文化的背景、そしてブランドの表現力が凝縮されたシリーズです。
このコレクションは2025年9月2日より、Mattel Creations公式サイトにて限定販売が開始されています。
価格は以下の通り(日本円):
- バービー:14,900円
- ケン:14,900円
- スケリタ:11,000円
すべて数量限定・シリアルナンバー付きのコレクター仕様で、証明書(Certificate of Authenticity)付き。
販売初日は「ファンクラブ限定先行販売」も行われ、注目度の高さがうかがえます。
( 情報・画像出典: Mattel Creations )
バービーに関連する話題では、ファッションドールの世界を体感できる「Malibu Barbie Cafe」も紹介しました。等身大バービーボックスやローラースケートリンクなど、遊び心満載の体験が広がる、フォトジェニックなカフェです。


また、アメリカの大手通信企業ベライゾンとバービーがコラボレーションし、ニューヨーク市にオープンした実物大の「バービー・ストリームハウス」も紹介しました。


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