

2025年4月11日に公開された映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今(Bridget Jones: Mad About the Boy)』は、待望のシリーズ第4作として注目を集めています。
本作にはSF映画に見られるような派手な特殊効果はありませんが、実は多くのシーンにVFX(視覚効果)が巧みに使用されています。これにより、リアルな映像が実現されています。
Framestoreが公開したメイキング映像(VFX Breakdown)では、現実と見分けがつかないほど自然な合成技術が紹介され、“気づかせない”技術の数々が明らかになっています。
この動画は映画製作の裏側に焦点を当てており、ネタバレが含まれている可能性があります。
映画を観る前に詳細を知りたくない方はご注意ください。
自然な合成技術:映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』の秘密
動画タイトル | Bridget Jones: Mad About the Boy VFX Breakdown | Framestore – YouTube |
動画時間 | 1:28 |
言語 | 英語 |
公開日 | 2025/03/15 |
配信チャンネル | Framestore |
動画のポイント
“気づかせない” VFXの力:映画のリアリズムを支える技術
本作でFramestoreのチームが担ったのは、「インビジブルエフェクト」です。これは、SF映画のように視覚的インパクトを狙うものではなく、視聴者にまったく気づかせないような効果を目指しています。


具体的には、以下のようなシーンにVFXが使用されています:
- ガラス戸に映り込みの調整
- スマホの画面の差し替え
- 木に巻かれたロープの除去
- エレベーター越しに見える背景の加工
- 壁面の植物の配置
- 空飛ぶ風船や山々、雨、雪などの自然要素の合成
これらの効果は、一見何も加工されていないように見え、映画のリアリズムを高める重要な役割を果たしています。
FramestoreのVFX:才能と技術の融合が生むリアルな世界
このVFXを手がけたのは、Framestoreです。彼らは映画や広告、テレビシリーズ、没入型体験を制作するグローバルスタジオで、3000人以上のアーティストとプロデューサーが在籍しています。ロンドンをはじめ、世界各地に拠点を構えています。
Framestoreの強みは、テクノロジーと創造力を掛け合わせて、リアルで感情に寄り添う映像表現を実現できることです。本作でも、派手な演出に頼らず、登場人物の感情やストーリーの空気感を損なわない“映像の裏方”として、映像の質を高めています。


この作品では、VFXスーパーバイザーのRob Duncan氏とOllie Bersey氏が指揮を執り、映画の「リアリティ」を守りながら、必要な場面に効果的に視覚的な支援をしました。彼らのモットーである「才能と技術を融合し、可能性を再定義する」が体現されたこのプロジェクトでは、リアルで没入感のある映像が提供されています。
関連情報
映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』は、シングルマザーとなったブリジットが新たな恋や仕事に向き合いながら、亡き夫への思いを抱え続ける心の揺れを描いた作品です。
この繊細なストーリーを、違和感なく自然に観客に届けるためには、VFXが「主張しないこと」が求められます。Framestoreの技術は、まさにその“引き算の美学”を体現しています。最新技術を駆使しつつも、目指すのは「気づかれないリアル」です。この動画を見れば、映像制作の奥深さやクリエイティブな魅力を実感できるでしょう。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』は、日本では2025年4月11日(金)から公開中です。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』に関連する話題では、ハインツが発表したブリジット・ジョーンズが映画の中で作った「青いスープ」の缶詰も紹介しました。


また、英国Tinderの実際に「ブリジット・ジョーンズ」という名前を持つ女性が登場し、彼女の恋愛の旅をSNSでシェアするというユニークな試みも紹介しました。


映画制作の裏側に関係する話題では、映画『ウィキッド』の制作裏側を紹介した動画も紹介しました。この動画では撮影監督アリス・ブルックスと主任照明技術者のデイビッド・スミスが、幻想的なオズの世界を照明技法でどのように表現したかが紹介されています。


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