近年、AI技術はめざましい進歩を遂げています。
しかし、AI技術の進歩はクリエイターの権利侵害リスクも高めています。
ソニーミュージックはAI開発者による音楽の無断使用を禁止する警告書を送付することで、この問題に立ち向かいました。
ソニーミュージック、アーティストのAI利用について世界の技術者とストリーマーに警告
「ソニーミュージック、アーティストのAI利用について世界の技術者とストリーマーに警告」という記事で、ソニーミュージックが音楽の無断使用を禁止する警告書をAI開発企業に送付したとFinancial Times が報じています。
ソニー・ミュージックは、音楽業界がテック企業によるアーティストの著作権侵害に対抗する最新の戦略として、世界中の700以上のAI開発者と音楽ストリーミングサービスに警告状を送付しています。
ソニーミュージックの手紙は、Financial Timesが確認したところ、明確にAI開発者がその音楽(ハリー・スタイルズ、アデル、ビヨンセなどを含む)を使用することを禁止し、どのような目的(AIシステムのトレーニング、開発、商業化など)においても、自分のコンテンツのテキストやデータ・マイニングを一切認めていない。
同グループに近い関係者によると、ソニーミュージックはOpenAI、Microsoft、Google、Suno、UdioなどAIシステムを開発している企業に書簡を送っているという。
世界第2位の音楽グループは、SpotifyやAppleを含むストリーミングプラットフォームに対し、個別の手紙を送り、AI開発者が同意や補償なしに音楽をスクラピング、マイニング、トレーニングすることを防ぐために「ベストプラクティス」の措置を採用するよう要請しています。
彼らはサービス利用規約を更新し、自分のコンテンツでのマイニングやトレーニングが許可されていないことを明確にしている。ソニーミュージックはそれ以上のコメントを控えた。
Sony Music warns global tech and streamers over AI use of its artists – Financial Times
ソニーミュージックはAI開発者とのライセンス契約を検討する意向を示していますが、正当な対価を求めています。
さいごに
Autodesk社が2024年に「Autodesk’s 2024 State of Design and Make report」を発表しました。
このレポートではクリエイティブ業界がAIスキルを重視していると明らかになりました。
一方で、AIを使用したとの告発を受けたDCコミックスのカバーアーティストの報道もありました。
今後はこのような問題もさらに増加するでしょう。
ソニーミュージックのこの動きは、AI時代のクリエイターにとって対岸の火事ではありません。
AIの進化はクリエイターに利益をもたらすだけのものでなく、自らの著作物を無断使用されるというおそれもあります。
AI時代のクリエイターは自分の著作物をまもる対策を考える必要があります。
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