

ハリウッドの名作映画『オズの魔法使い』のルビーの靴が、盗まれてから約20年の時を経て、オークションに出品されました。
この靴は、1939年にドロシー役のジュディ・ガーランドが映画で履いたもので、映画史において非常に重要なアイテムです。
約20年前に盗まれた『オズの魔法使い』のルビーの靴がオークションに出品される
テキサス州ダラスにあるヘリテージ・オークションズでオンライン入札が開始された「ルビーの靴」は、コレクターの Michael Shaw さんが、かつてミネソタ州のジュディ・ガーランド博物館に貸し出していたものです。


2005年の夏、展示ケースが壊されて靴は盗まれてしまい、以来行方不明でしたが、2018年にFBIによって発見されました。


犯人である Terry Jon Martin は、裁判で罪を認めました。
弁護側の説明によれば、彼は「最後の一稼ぎ」を目指し、かつての仲間からの情報に基づいて「宝石があしらわれた靴」と信じて犯行に及んだとされています。
しかし、実際には映画用の衣装であり、本物の宝石は使われていませんでした。
オークションに出品されたのは、世界に残る「ルビーの靴」4足のうちの1足
オークションに出品されたジュディ・ガーランドが映画で履いた「ルビーの靴」は、現存するわずか4足の中でも特に貴重なものです。
ミネソタ州グランドラピッズ市では、毎年開催されるジュディ・ガーランドフェスティバルで資金を集めており、今年は州議員たちが用意した100,000ドルと合わせて靴の購入を目指しています。
他の『オズの魔法使い』関連アイテムもオークションに登場
今回のオークションでは、他にも『オズの魔法使い』に関連したアイテムが出品されています。
たとえば、西の悪い魔女役のマーガレット・ハミルトンが映画で着用した帽子や、ドロシーのカンザスの家のスクリーンドアなど、貴重な品々も含まれています。
西の悪い魔女役のマーガレット・ハミルトンが映画で着用した帽子


ドロシーのカンザスの家のスクリーンドア


さいごに
『オズの魔法使い』のルビーの靴は、ただの映画の小道具ではなく、アメリカの文化の象徴でもあります。
現在、ヘリテージ・オークションでオンライン入札が始まっており、12月7日まで続きます。
ルビーの靴は、現在812,500ドルの入札が入っており、最終的にどのような価格で落札されるのか注目です。
『オズの魔法使い』に関係する話題では、ラスベガスのSphere前に出現した全長15メートルの“踏まれた魔女の脚”インスタレーションも紹介しました。映画『オズの魔法使い』の名シーンを巨大スケールで再現した、没入型体験のプロモーションです。


映画『ウィキッド』に関係する話題では、映画『ウィキッド』とコラボした「UNO Wicked Card Game」も紹介しました。魔法の世界観を反映したビジュアルと特別ルール「Defy Gravity」で、カードゲームが空中戦に早変わりです。


また、映画『ウィキッド』の制作裏側を紹介した動画も紹介しました。この動画では撮影監督アリス・ブルックスと主任照明技術者のデイビッド・スミスが、幻想的なオズの世界を照明技法でどのように表現したかが紹介されています。


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